2016年2月15日月曜日


【文字の学習】


文字の学習が苦手・・・というご相談を頂くことがあります。

今日はふありの言語の個別療育では文字の学習も行っています。

文字の学習方法にはいろいろな方法があります。1文字ずつ書いたり、読んだりという方法が定番だと思いますが、それぞれのお子さんによって覚えやすい方法があります。

文字の学習方法の1例をご紹介します。文字を1文字ずつ書いてもなかなか覚えられないというお子さんは、「まとまりで覚える」という方法があります。例えば・・・「きりん」という文字を覚えるとき、「き」「り」「ん」と1文字ずつ覚えるのではなく、「きりん」という文字もまとまりもカードときりんの絵のカードを一致させていく練習をします。そうすることでだんだんと「きりん」という文字は「きりん」と読むのだと絵から推測できるようになり、さらには「きりん」というまとまりから「き」「り」「ん」と1文字ずつに分解していくことができるのです。

このように、意味のない文字を1文字ずつ覚えるのではなく、意味のあることばを使って文字を覚えるという方法もあるのです。

上の例の様に、個別の療育の中ではそれぞれのお子さんに合わせた方法で文字の学習をしています。

 

小麦粉粘土でバレンタイン!!  ~感覚運動プログラム~

 

214日はバレンタイン。ふありの感覚運動プログラム(幼児クラス)でもバレンタインにちなんだ活動を行いました。

題して「小麦粉粘土でバレンタイン!!」。チョコレートの色に色付けした小麦粉粘土を、

子どもたちが一生懸命こねたり伸ばしたり丸めたり・・・。ハートや星やうさぎさんなど、

様々な形の型にはめ込んで小麦粉粘土のバレンタインチョコの完成です!! 

かつては小麦粉粘土の感触が苦手だったお子さんも、楽しみながら好きな形を作っていく

経験を重ねることで、今ではすっかり大好きなプログラムになりました。

季節のイベントを通じた楽しい遊びや経験は、子どもたちの豊かな情緒を育みます。おい

しそうに出来上がった粘土チョコをうれしそうに見せる子どもたちの表情がとても印象的

1日でした。

【聞く練習】

 

  お話しすることは上手だけれど・・お話を聞くことが苦手・・というお子さんも練習をすることで聞くことがとっても上手になります。

言語の個別指導で行っている「聞く練習」をご紹介します。まずは長いお話を聞くのではなく、短い単語から聞く練習をしていきます。

 

目の前に絵カードが並んでいます。

「りんご・飛行機・帽子・傘・ぞう」のカードをかごに入れて下さい。

と言われたとき、何枚のカードを取ることができるでしょうか。

 

少し遠いところにカードを並べておきます。

先ほどの5種類を覚えて取ってくることができるでしょうか。

 

さらに、5種類のうち1種だけ、別のカゴに入れよう、と指示を追加すると理解することができるでしょうか。などどんどんと難易度を変えて行きながら練習をします。

上手になっていくとカードを無くして、聞いたものを書く練習や、

聞く内容を単語から、少しずつ長い文へと変えていきながら、それぞれのお子さんがどこでつまずいてしまったかなと考えながら、練習をしていきます。練習の積み重ねで聞くことがとても上手になりますよ。

「文字を読むこと」


 文章を読むことが苦手というご相談を頂き、言語の個別療育にて、読むことを練習しているお子さんがいらっしゃいます。大人は文章を読む時には無意識のうちに、頭の中で文節や内容のまとまりごとに、区切りながら整理することができるので、理解しながら読むことができているのです。

読むことが苦手なお子さんは、ずらずらと文字が書いてあると、切れ目がわからない、記号や暗号に見えてきて内容を理解するなんてとても難しい・・ということでした。

まず、はじめに取り組んだことは、読む題材を工夫することでした。

単語を読むことはとても上手だったので、2語文からはじめました。大きな文字で、主語、助詞、動詞とそれぞれの間にスペースを空けて分けて書いた文章を読む練習をしました。

スペースを空けることで、単語のまとまり、どこで切れているのか、がわかりやすくなり読みやすくなります。その次に3・4・5語文と増やしていきます。それが上達してきたら、今度は普通の文章にスラッシュを入れて区切ったものを読む練習です。はじめは、あらかじめスラッシュを入れておいた文章を読み、上達したら、自分で、単語の切れめを意識していけるよう、一緒に確認しながらスラッシュを入れていく練習をします。そのようにスモールステップで練習をすることで、上手になっていきます。スモールステップの学習が、自信に繋がっていきますね。