2016年2月15日月曜日


「文字を読むこと」


 文章を読むことが苦手というご相談を頂き、言語の個別療育にて、読むことを練習しているお子さんがいらっしゃいます。大人は文章を読む時には無意識のうちに、頭の中で文節や内容のまとまりごとに、区切りながら整理することができるので、理解しながら読むことができているのです。

読むことが苦手なお子さんは、ずらずらと文字が書いてあると、切れ目がわからない、記号や暗号に見えてきて内容を理解するなんてとても難しい・・ということでした。

まず、はじめに取り組んだことは、読む題材を工夫することでした。

単語を読むことはとても上手だったので、2語文からはじめました。大きな文字で、主語、助詞、動詞とそれぞれの間にスペースを空けて分けて書いた文章を読む練習をしました。

スペースを空けることで、単語のまとまり、どこで切れているのか、がわかりやすくなり読みやすくなります。その次に3・4・5語文と増やしていきます。それが上達してきたら、今度は普通の文章にスラッシュを入れて区切ったものを読む練習です。はじめは、あらかじめスラッシュを入れておいた文章を読み、上達したら、自分で、単語の切れめを意識していけるよう、一緒に確認しながらスラッシュを入れていく練習をします。そのようにスモールステップで練習をすることで、上手になっていきます。スモールステップの学習が、自信に繋がっていきますね。

 

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